| 四代目兄弟姉妹からのメッセージ |
| |
| 八百屋で生まれ育った私達にとって、 |
| 季節の野菜や果物・それを利用した保存食や暮らしの知恵は、 |
| ごく身近で特別ではないものでした。 |
| |
| 食卓には常に、祖母や母が作る自然な野菜の |
| 美味しさを感じられる料理が並び、その食卓は、 |
| 季節や旬というものを、自然な流れで私達に感じさせてくれましたし、 |
| 冬の寒い夜には、旬の季節以外にも美味しく食べられるようにと、 |
| 野菜や果物を煮詰めて保存してあったジャム(現在の「八百屋じゃむ」) |
| をお湯で割って布団に潜り込めば、寝ている間にポカポカ身体が温まり、 |
| グッスリ眠れたものです。今思えば、暮らしの知恵の中で自然と |
| ビタミンを補給し、風邪に負けない身体を作っていたのだと思います。 |
| |
| このように、今の私達の強い身体や強い心は、 |
| その時その時の気温や体調の変化に合わせて、 |
| さまざまなものを作ってくれた祖母や母の愛情と、 |
| 自然の恵みである野菜や果物が作ってくれました。 |
| |
| 自然の恵みと愛情で育まれる健康は何にも代えがたいものです。 |
| 身を持って実感しているからこそ、次は私達が、 |
| 代々伝わる八百屋の知恵・八百屋の食生活を、 |
| たくさんの方にご紹介する番だと思っています。 |
| |
| 八百屋には、その名の通り |
| “八百万(やおよろず)” の可能性があると感じています。 |
| |
| 「滋養溢れる大地の恵み、 旬の野菜の美味しさを |
| みなさまに堪能して頂きたい。 そして、身体も心も元気に健康に |
| 日々を過ごして頂きたい。」という、創業時からの想いは |
| 時代(とき)は変われどそのままに。 |
| さらに、野菜や果物を売るだけではなく、さまざまな味わい方、 |
| 楽しみ方、 自然の大切さ、生産者の想い、 |
| 身体や心との関わりなどを、自然の恵みである野菜や |
| 果物を通じてお届け致します。 |
| |
| 特別ではない、昔ながらの八百屋の日々の暮らしを |
| 京都の町の八百屋として、皆様のもとへ。 |
| どうぞご一緒に、四季を感じて頂ければ幸いです。 |